D80予約する。

bohemian_style2006-08-11


一昨日、PCに新しいパーツを入れて、何とか直したという記事を書いたが、その後、WindowsXPのPlus!をインストールして再起動したら、突如マシンが火を吹いた。火を吹いたのはPCI-Express 16xバスの近くなので、グラボも一緒に死亡である。たぶん、何らかのショートが起きたのだろうが、該当部分に他のパーツが接触しているという事実は無かったので、明らかにマザーボードの欠陥である。自作歴13年目にして初めてPCは火を吹き得るという事を知った。MSIというメーカーのマザーボードは初めて使ったが、ちょっと危険な機能が付いている様である。気をつけられたし。というか、こんなに冷静にコメントしている場合ではなくて、これ、カバー閉めてなかったからすぐ気が付いて消火できたものの、閉めていたら気が付かなくて、大惨事という可能性も有った。勘弁して欲しい。
という訳で、週末はまたアキバに行って、皇帝カール5世に対するルター派諸侯・都市の抗議もかくやという大オブジェクションをお店に対して繰り広げて、無事返金を勝ち取ってくる所存である。ああ面倒くさい。ここんとこblog更新が滞っているのは、このPCトラブルゆえである。
それはさて置き、NIKON D80が正式発表になった。このカメラはいい。流行の手振れ補正もダストリダクションも付いていないが、僕にとってキーとなるカメラの性能はそういう所ではない。何と言ってもファインダーとAFという2つのD70s/D50で気になっていた部分がパッチされた事が極めて大きい。D50のファインダーは見える画像が小さくて暗く、とてもマニュアルフォーカスが出来た代物では無かったが、D80のスペックを見る限り、上位モデルのD200と同様の大きく写って明るいものになる様である。
具体的に言うと、ファインダーは、ファインダー視野率で写る範囲に対する見える範囲の割合が示され、ファインダー倍率でファインダーに写るものの実物に対する大きさの度合いが決まる。また、ファインダーの明るさは、一般論としてペンタミラー方式が暗くて、ペンタプリズム方式が明るい。D70s/D50と比較してD80は、ファインダー視野率は95%で同じだが、ファインダー倍率が0.75倍から0.94倍へと大きく改善している。また、方式もペンタミラーからペンタプリズムへと変わっている。つまり、大きく、明るくなったのである。普通に写す分にも快適になるだろうし、スポーツや野鳥などの動きの速い被写体をマニュアルで置きピンで取る時にも合わせやすくなるだろう。
次にAFだが、僕は特段D50がEOS Kiss-DNやSONY α-100、PENTAX istDS2といったライバル機と比べて、劣っているとは思わないし、むしろ最も優れている部類だと思うのだが、流石にEOS 30Dの様な中級機とは速さ・正確性共に比べるべくも無かった。それが、D80になると、「マルチCAM1000AFモジュール」なるAF部を搭載しており、AF測距点が5点から11点に増えているのだが、これは中級機であるD200と同じなのである。D200の鋭く切れ味の良いAFがこのクラスで使えるのは大きい。
後は、一般的にニコンのカメラで最も叩かれていたポイントである高感度ノイズもこのウェブサイトを見る限り、大分改善された様である。

○ふぉとカフェ

僕は風景写真が多いので、あまり高感度を常用しないのだが、暗い森の中で滝の流れを止めて写したかったり、望遠で鳥の一瞬の羽ばたきを撮りたい時に、感度を上げてシャッタースピードを稼げるのは嬉しい機能アップである。
あと最後に一つ最も重要なポイントとして、D70sと比べて若干ながら軽くなっているのが素晴らしい。D70sが600gなのに対して、D80は585gである。EOS 30Dは素晴らしいカメラだが、700gもある。時には辺境の道を半日歩いたりするバックパッカーとしては、軽さは重要だ。ずっと僕は、軽くて高精度なカメラが欲しいと思ってきたが、こいつはその望みを相当程度満たしてくれそうである。
という訳で、ウキウキと盛り上がって、早速先日予約してきた。4月にD50を買ってから4ヶ月もしない内の買い替えである。ちなみに、この4ヶ月の間に、レンズを5本も購入している。

安レンズばっかりではあるが、もう立派なカメラオタクのカテゴリーに入った感がある。ついでに、勢い余って、D80と同時に発表された望遠レンズであるAF-S VR Nikkor 70-300mmまで予約してしまった。流石に、当座の投資意欲は、85-100mm域の単焦点を除いては収まった感があるので、これから使う方に集中していこうと思う。あとは、NIKONが35mmフルサイズ機を出した時が次の危険シーズンかな。CanonEOS 5Dは高いが、35mmフルサイズらしく、本当に美しい絵である。5Dを将来使いたいが為にCanonにしようかと一時思った位だ。実際、今使いたい機種はNIKONにあり、将来使ってみたい機種はCanonという事で、レンズ資産という参入障壁を抱える一眼レフの世界において、最も簡単な解決策はNIKONが5Dを越える絵を吐く中級機を出してくれる事である。D2Xsはちょっと重過ぎるので、800g位で、そういう機種を期待している今日この頃である。