高鷲スノーパークで渋滞バスターズ

bohemian_style2006-02-11


朝早く名古屋を出て岐阜へ、と思いきや案の定寝坊して、9時に名古屋を出発する。あらかじめ道路交通情報センターのウェブサイトで、予想渋滞距離は調べていったのだが、予想以上だった。20km抜けるのに2時間。
あんまり関越にしても中央道にしても東北道にしても、東日本のスキー場で2時間もダラダラ渋滞に付き合う事なんて無いので、イライラが溜まった。
それで目的のダイナランドに着くと、駐車場が溢れかえったので、1-2時間待ちですとか笑顔で言われて、更に腹が立ち、高鷲スノーパーク→ひるがの高原と流れてダメだったら途方に暮れようと心に決めて北上したら、一発で高鷲は入れて、そこは何とか暮れずには済んだ。「途方」が何なのか理解していないのに、それを「暮れよ」と、かなり新しめの動詞で指令されても善良な市民は困るのである。それでゲレンデに出たのは13時過ぎ。遠くまで来たのになんだそりゃという時間である。
前に岐阜に来た時、どこのスキー場に行ったのか、いまいち思い出せなかったが、高鷲の趣味が好いとはとても言えないカラフルなメインビルディングを見て、ああここだと直ぐに思い出せた。多色使いでちょっとパステルな感じで、田舎のラブホと共通する趣味だ。大阪は南港のゴミ処理場の方が多色使いだけどマシな感じだ。
ゲレンデ自体は、新しめのスキー場らしくゴンドラ一発で山頂まで行けて、そこから4kmものクルージングが楽しめて、快適だった。途中ボードの大敵、緩斜面は散在するものの普通なら止まらずに行ける程度。緩斜面は、ボードのワックスとか整備状況がもろに影響する局面なので、手入れマニアな僕としては、そこでスイスイ他の人々を追い抜くのが気持ち良い。言うなれば、ETC入れた直後の料金所みたいな快感である。
雪は圧雪で、アイスバーンも有り、神経を使うランも有った。ただ、初心者にはきついが、そこそこ滑れれば問題ないレベル。個人的には、今シーズンは八方尾根といいアルツ磐梯といい、パウダースノーの中でしか滑ってなかったので、「スノボって普通こういうコンディションだよな」と思いながら滑ってみた。
また、中日本のスキー場においては、ゴンドラの中やレストランで、関西弁・名古屋弁比率をチェックするのが、地理マニア的には一つの隠れた大きな楽しみでは有るが、関西弁:4、名古屋弁:5、三重弁:1くらいの感じか。白馬よりは流石に名古屋色が強い感じ。

てな訳で、滑り自体は楽しかったのだが、どうやら本日はこの冬一番の人出で、8,000人と係員は言っていたが、帰りもまた渋滞地獄であった。
駐車場から出る渋滞が1時間以上10mも動かないという理解不能な状況が出現し、もうナビをテレビに変えて、よく知らない野球アニメを見ちゃう位の状況。もし、僕の頭がぷっちんプリンだったら、いい加減何かの突起がぷっちんと切れて、鼻から脳味噌がポン!とプリン状に出てくるであろう頃に、なぜか渋滞している道とは別の新たな道が、モーゼを前にした紅海の如く突如として開通し、そこに殺到して何とか脱出した。頭がぷっちんプチンで無かった事に感謝すべきであろう。

写真はその「別の道」での風景。クルマより高い雪壁に囲まれた道であった。まさにモーゼがここ飛騨の地に出現し、こちらは契約の民であるかの様な気分である。きっと、僕が通った後のクルマは、紅海に呑まれるエジプト軍よろしく、大変な目に有った事であろう。汝姦淫する無かれ。

さて、話はこれで終わらなくて、次から次へと新たな渋滞が目の前に立ちはだかる。帰りの東海北陸道も、美並−白鳥が20kmの渋滞とのこと。僕にはこれにお付き合いする気力は既に無く、代替案を①寝てやり過ごす②温泉でやり過ごす③代替ルートを検討するの3つから検討する事にした。よく地図を見ると、下道は長良川の両岸に有るでは無いか。大体、混雑する高速道路に沿った下道が1つしか無いと、水が低きに流れる様に下道も混雑するものなのだが、2つ以上有ると意外に空く事が多いというのが経験則だ。これは議論の余地無く、とりあえず広そうな156号に逃げたが、これがやはり大正解で、何の渋滞もなくスムーズに美並まで出れた。1時間も掛かっていないのではあるまいか。
ゲレンデで4割を占めた関西人が、20時とか21時時点で奥美濃に居て、無事帰りつけたか心配になる状況であるが、自分的には最後の最後で渋滞をやっつけた事で何となく大満足である。文字通り長い戦いであった。

でも、もう岐阜のスキー場には行かないと思われる。東日本の方が圧倒的に空いていて、かつ雪も良い。西日本に住んでいたら、良いスキー場なんだろうけど、ここは今の居住地のメリットを素直に享受すべきだろう。