Dries

 今日はゆるい話である。この秋冬は、バーゲンシーズンに海外に行ってた事もあって、殆ど買い物せずに節約した気になっていたが、また寒くなってふと袖を通したダウンジャケットは、今年の買い物だったことを思い出した。10月のシーズン入り直後に買ったから覚えていなかっただけである。
 −Dries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)、と言うと、僕ら位の世代には極めて懐かしい名前では無いだろうか。僕が大学から社会人初期には、大阪のアパレルメーカーであり、ヴィヴィアン・ウェストウッドとかをやってたライカがブランドのライセンシーとして、日本でもお店を出していた。丸井の中に入ってる店では高い方、みたいな位置付けだった様に思う。本国のドリスは英国のバーバリー本体みたいなもので、かつてライカがやってたドリスはブラックレーベルみたいな日本独自のものだ。なので、若い時分には、バイトして頑張って買う服、みたいな感じだっただろうか。それが、いつの間にかライセンスが切れて、日本からはブランド撤退状態になっていたらしい。
Dries Van Noten
 という訳で、現在巷で見かけるドリス・ヴァン・ノッテンはインポートなのだろうが、偶々六ヒルのESTNATIONだったと思うけど、セレクトショップに行った時にふとこのブランドのダウンジャケットを見かけた。軽くて暖かいという実用本位で、本来カジュアルなものであるダウンジャケットにしては、結構モードなチェックで、気に入って即買いした。ダウンだとMONCLERあたりが定番なのだろうが、レディースラインはケバくて好きなのだけど、メンズラインはイマイチ体の線が太く出すぎて余り好きではないだけに、このパリコレブランドのダウンジャケットはなかなかかわいくて気に入っている。お値段はちょっとかわいく無くて、結局節約どころでは無かったのだが・・。服は、やっぱりミラノ・パリのラテン系メゾンのが基本だと思うけど、ドリス・ヴァン・ノッテンマルタン・マルジェラ、ステファン・シュナイダーとかのベネルクスのブランドも、独特の近未来的な素材感とかわいめのデザインが両立していて、昔から好きである。
 一時期、アバクロみたいな脱力系カジュアルに多少なびいてた時期も有ったが、この暗い世相だってのに、服だけは再びモードがいいなーと思いだしている。宇多田ヒカルじゃないけど、地味な黒い服はまぁ、あんまり着ても気持ちは盛りあがらんのである。

○追伸

 芸能ニュースにはあんまり興味は無いけど、最近SHIHO結婚のニュース聞いて、多少筋トレしたい気持ちになった。J-PhoneのCMやってた頃から、なかなか押し付けがましくないルックスで、好きな芸能人の一人だった。そのニュースと同時にダイナースから送られてきた、marisolのフライヤーの表紙も偶々SHIHOだった(男性あてに女性誌の宣伝送ってどうすると、ダイナースのデータベースマーケティングは疑問である)。それに動揺したのか、この前カラオケでライブ映像見て、そのライブへの圧倒的な知恵と資金の投入量に驚いた浜崎あゆみを、これまでCDすら1枚も持ってなくて、ほぼ眼中になかったのに、なぜかアジアツアーのライブDVDをAmazonでぽちっとしてしまった。SHIHOもあゆもアラサーというか、もう立派なOver 30なんですな。
 そういえば、飲み会において、多分日本中で一晩に平均2,500回位質問され、その80%が沈黙を避ける為の話のネタ作りであり、20%が下心からの探りとして用いられる、「芸能人で言うと、顔のタイプは?」という質問に対して、昔よく「黒谷友香SHIHO」とマジ答えしてた気がする。この答え方は、実は異常にツッコミにくく、せっかくの沈黙脱出話の腰を一刀両断に切りがちだったことに、30歳になろうとする頃ようやく気が付いた。それ以来、この手の質問には「広隆寺の半跏思惟像」と答える様にしている。オタの女子ウケだけは良くなったが、たまに妙なツボをついてしまう事がある。