熊本で津軽三味線

bohemian_style2005-04-21


ここんとこやけに忙しいのと、インフルエンザだのノロウィルスだの、花粉症だのマイケル富岡だのと、色々な不幸が襲ってきて、まったく更新できず。

まーだ世の中はバブルだった中学校の頃、パソコン通信を 24k bps でチマチマしていた時は、毎日の様に書き込みをしていたので(当時の言葉で言うと、RAMというやつです)、毎日更新の Blog なんて屁みたいなものですわ、と思っていたら、とっても手ごわい屁であった。


屁に負けるとは、情けない。


今は出張で熊本に居るので、今日は熊本レポート。

日本全国どこの地方も東京のキンタロウ飴なんていう話もあり、それは表面的には事実なんだけど、ところがドスコイ熊本は中味は濃い街なのである。

都市の人口と夜間の繁華街の人出を二軸にプロットしてグラフ化してみると、人口の割に夜が遅いという観点で熊本は那覇とマッチアップ出来るのではなかろうか。

那覇は、フツーの金物屋が夜22時までオープンしているという、それはそれで手ごわい街だが、熊本もドスコイ(しつこい)終電は明らかに行ってしまった平日の夜間帯でも、繁華街にはワラワラと人が居る。南の方が宵っ張りなのだろうか。確かに、モンスーンアジアに広がる可動式屋台を主力とするナイトマーケットに通じる趣が、博多の屋台を代表として九州には有る様に思える。

一方で、夜に弱い都市の代表は、名古屋で決定か。240万都市なのに、伏見の辺りの一角を除いて、夜20時には閑散としている。名古屋と言えば、やっぱりモーニング。朝型都市なんだろう。金融マーケット関係の人々にはいい街かも。

今回の熊本での出会いは、夜の下通りで演奏していた若い津軽三味線のプレイヤー。下通りをメシを求めてフラフラしていた所、彼を発見したのですが、ヌーノ=ベッテンコートを彷彿とさせる早弾きに足を止めるも、空腹に勝てずソソクサと福○屋(ふくまるや)という居酒屋に入ってしまったのだった。

そこで地産のメシに舌鼓を打っていたら、なんと演奏していた彼が、お店に入ってきたではあーりませんか。話を聞くと、このお店が彼を支援して、ご飯とかを出しているとのこと。

しかも、お店の中でリクエストに応じて生演奏をして貰い、こういう展開はまったく夢想だにしてなかったが、極めてリッチな時間を過ごさせて貰った。ナマで津軽三味線見たのは初めてですが、開放弦と閉塞弦の音を使い分けて、なかなか奥深い楽器だね。

海外で幾多のローカルな弦楽器を見てきたけど、弦を開放して音を出すのは、相当ユニークだと思う。日本奥深し。

単調な出張生活が、思いも寄らず、リッチな時間になった。