天然うなぎ。

bohemian_style2005-07-16


僕の生まれは浜松近郊である。浜松といえば、うなぎであるが、これは浜名湖の養殖うなぎである。

養殖うなぎに対して、世の中には天然うなぎなるものもある。前に天然うなぎを食べたのは何時なのかも判然としないが、本日大阪は北新地の割烹で食べた天然うなぎは素晴らしかった。

濃厚な味、しゃっきりと歯ごたえ。思わずほっぺたを押さえてみる。本物はこれかと衝撃を受けた感。うなぎは普段食べなれているが、これは別次元の食い物だ。

ふと、2003年から2004年の年末年始を挟んで旅行したタンザニアで、北部のkaratuという辺境の田舎町で食べたチキンを思い出した。美味しいチキンは世界中で食べてきたけど、あの時も、この天然うなぎと同じ様な、味の濃厚さ、そしてしゃっきりとした歯ごたえに思わず連れと顔を見合わせたのをよく覚えている。噛めば噛むほど味があふれる滋味深い味であった。

何でも天然の方が旨いかというのは正しくない様に思えるし、人間と動物の長い品種改良の歴史の中で、旨い品種が選り抜かれたのだから、基本的にはジビエよりは家禽・家畜の方が旨いはずだ。ただ、たまに自然は、衝撃的な美味を隠し持っているのが面白い。