ブランキーニ

bohemian_style2006-01-29

お気に入りのセレクトショップ、代官山の 42nd Royal Highland で、ステファノ=ブランキーニのノルヴェジーゼを買った。僕の足はウィズはDだが、甲薄で、なかなか合う靴が無く、イタ靴だとテストーニかサントーニ以外はしっくりこなかった。ブランキーニは、やや甲高で、歩くにはテストーニほどのフィット感は無いものの、とにかくこの色とデザインに惚れて一発衝動買い。

たまたまバーゲンだったことも有り、4万円と極めてリーズナブルな価格だった。靴のフェラーリなんて言われているけど、僕からしたら靴のマセラティだね。フェラーリは用途が限られすぎてるけど、ブランキーニもマセラティも日常で使えるという点は共通している。なんだけど、マセラティのセダン、クアトロポルテを見た日には、メルツェデスなんて「どこの田舎に芋掘りですか?」という感じ。この日常の中の非日常的な格好良さはほんとすばらしい。このブランキーニも、お店で試着してみると、店に履いてきたボッティがほんとダサく見えてしまって即決。前もブルーノ=マリを履いてきて、おんなじ様な状況になったけど、その時はサイズがなくてスゴスゴと帰ったのだが、今回はサイズが有って、「捕まってしまった」。

3年位前から始まった靴道楽も、そろそろレザーのインポートシューズだけで20足になろうとしている。半年くらい前にサセッティを買って以来、この所ブレーキは掛けていたのだが、またタガが緩んでしまったらしい。しかし、家に泥棒が入ったとしても、玄関に積んである靴が一番家の中で高価とは思わないだろう。

あと、靴道楽と同時にドレスシャツ道楽も始まったのだが、ものに愛着が沸いたので、家に帰って靴を磨き、家を出る前にシャツにアイロンをかける、という生活のリズムが出来たのは本当に良かった。気に入ったものの手入れで一日を始めたり終えたりすることで、日々満ち足りた気持ちで働ける。高価な道楽だが、それ以上に得がたい気持ちの平穏が手に入ったと思えば安いものだ。