地銀の本店所在市ランキング

その昔、地理マニアの友人(こういうニッチ系は必ず地方出身である。愛知・東海高出身。)と、色々地理ネタを話す中で、一つ盛り上がったのが、地銀の本店所在市の中で最小はどこだというネタ。地理好きにも色々居て、旅行から入った人・受験地理から入った人など色々分類できるのだが、僕と彼は地理経済というか、巨大GMSがバイパス沿いに出店して、衰退する旧国道沿いの市街地の図とかに萌えており、更に言うと統計が大好きで、第三次産業の従事比率が一番高い市、とかそういうのにも萌えてしまうタイプであった。
なので、このネタも相当盛り上がったのだが、答えはつくば銀行下妻市で、当時36千人。人口3万人台の地方に地銀の本店が有るという事自体が、相当違和感が有って、これを発見した時は、このネタで一生生きていけると思ったものだ(?)。でも、案の定そんな話はさっくり忘れて、これまで生きてきたのだが、この所の銀行再編と平成の市町村大合併の中で、このランキングはどうなったかと気になって、ちょっと調べてみた。

1位 但馬銀行豊岡市(93千人)
 −唯一の一桁万人台の本店所在市。かつては2位。
2位 池田銀行池田市(101千人)
 −かつての4位。
3位 関東つくば銀行土浦市(135千人)
 −銀行が合併で本店所在地が移ってしまった。
4位 荘内銀行鶴岡市(147千人)
 −かつての3位。鶴岡市は合併前はびみょーに100千人切ってた。
5位 大垣共立銀行大垣市(154千人)

過去は、3位争いが激烈で、10万人前後にひしめいていたのだが、

西京銀行徳山市周南市(157千人)
第三銀行:松坂市が巨大化(171千人)

と、大きく後退している。ほんとどうでもいい話では有るが、地方中核市や都市近郊に銀行の本店も集約化されつつあり、このご時勢の厳しさを反映しているランキングの変化では無かろうか。ちなみに、こんなのに興味を持つ以上、僕は地理マニアという以上に地銀マニアの気も有る様で、大学時代、地銀の会社四季報の「特色」欄の一言コメントを読み上げて、どこの地銀か当てる地銀カルタをやって遊んでいた。今度は、地銀のロゴの「銀行」という部分だけを見て、その銀行名を当てるカルタでも作ろうかな。その地理マニアの友達が作った、周囲の人々の耳だけの写真集めて、2枚ペアに縮小コピーして遊ぶ、「耳神経衰弱」と匹敵するマニアゲームとなろう。