Argento Aso

bohemian_style2006-02-02


ついこの前、夏から人生の多大な時間を捧げてきたビッグディールがクローズした。最近の買収案件は、オークションプロセス化が進んだのと、そもそも上場株が調子いいので高額化が著しく、この案件も高値では買っていないが、cheap buy と言い切れる水準でもない。

値がつりあがると将来キャッシュフローに対して金額が決まるシニアローンでは、資金調達が足りず、メザニンと呼ばれる劣後ローンや優先株の形式で、シニアローンと比べるとより高利で株の性質を併せ持つ資金を調達する事になる。この案件も、日本で数件しかまだ例の無い本格的なメザニンシンジケーションにトライしており、日系・外資系からトップティアの機関投資家が名前を連ねて参加している。

その中の一つであるとある外資系金融機関から、別件で秋に接待を受けたのが、ひらまつ系のイタリアン、アルジェント・アソである。ZOE銀座という、建築業界ではそれなりに有名だった第一勧業銀行西銀座支店の歴史的建造物を破壊して作った再開発ビルに入っている。

阿曽達治らしく、美味は当然として、遊び心溢れたクリエイティブなコースだった。ひらまつ系のグラン・メゾンはご縁が有って、年に何回か頂く機会が有るのだが、日々新しい。変わらない味も大切だが、変わり続けるのもまた大切である。この味で15,000円でコースが食べれるのは、僕はリーズナブルだと思う。

個人的には、ASOは魚だと思う。東京のイタリアンで2つ挙げろと言われたら、魚のASO、肉の恵比寿IL BOCCALONEかな。とか書いてたらボッカローネのフィオレンティナを食べたくなってきた。


Argento Aso