ガス代
ぺらっと郵便受けに入っていたガス代の請求書を見てみると、請求額8000円を超えている。むむむ。僕は独身・一人暮らしなので、ガス代というのは3000円とか4000円であるべきでは無いか。公共料金は自動引き落としだと余り頓着しなくなるので、ここ数年ガス代が幾らなのか全く記憶に無いが、こういったコストに切実感の有った学生時代の記憶では、水道・ガス・電気で1万円というのが相場だった気がする。
色々と可能性を考えてみる。
1. 可能性:料理を沢山作った
確かに先月はうどんを2回位作った覚えが有る。その前の月はうどんは作っていない。この差で説明できるガス代は50円位であるから、犯人では無さそうだ。折角の3口コンロやガスオーブン、フィッシュロースターが泣いていると言われても、こんなものは独身男世帯にはそもそも不要なのである。
2. 可能性:湯船に漬かった
平日は帰りが殆ど0時どころか3時4時を回るので、大概湯船を洗う気力は無く、大体シャワーで済ませてしまうのだが、この冬は寒かったのと、フェルゼアの入浴剤がリラクゼーションとしても湯上りの肌の保湿という観点でも秀逸で、割とまめに眠い目をこすりながら湯船を洗って、漬かっていた。
しかし週に数度、月に10回程度お湯を沸かしたからといって、数千円もガス代が上がるとは思えない。
3. 可能性:ガス代が急騰している
単価が上がっているという可能性はある。請求書の下の方に、何やら単価が変わりましたと書いてある。しかし、かつてエネルギーデリバティブのマーケティングをしていた時代に勉強したのだが、天然ガスは原油と比べると余り価格が変動しない筈である。こういう価格の安定性があるから、GTL(Gas to Liquid)という天然ガスをジメチルエーテルという原油の様な液体に換える技術が注目を浴びているのである。
しかし、何にでも常識には疑問をもってみるもので、ちらっと調べてみると原油の上昇からは少々時間差は有ったが、天然ガスも最近は原油と遜色ない上昇を見せている。しかも足元2006年に入ってからの上昇は著しい。
・律儀に調べてしまう自分が好き。
困ったものである。しかし、ガス代は原料代だけで決まるものでは無く、ガスパッチョなどと軽いノリのCMを打ったりしてる販管費の方がずっと高い筈なので、これだけでは納得がいかない。
4. 可能性:ガス泥棒にあっている。
黒装束の怪しげな男が、巨大なビニール袋に数立方メートルのガスを盗み、見つかると
- フハハハハ・・さらばだ!
とありきたりの台詞を吐いた後、マントなぞ翻して、空気より軽いブタンガスの特性を活かして、そのまま夜空にビニール袋を浮力として飛び去っていく様子を思い描いたが、思いつく限りどこでマント売っているのか知らないので、可能性は低いと思われる。
・・という訳で色々考えてみたが、どうにも数千円の上昇は納得がいかない。しかし、納得がいかずに三口コンロを見つめていると、その隣にはこの冬買ったガスヒーターが有るでは無いか。こいつか。
僕のマンションのリビングダイニングには、天井ビルトインのエアコンが付いているのだが、こいつのどこがどうイカレたのか、ある冬の日突然に、暖房を付けると、暖かい風どころか、しばらくするとバラバラッと氷の粒を吐き出すという、謎の機械に変わってしまっていたので、寒さに耐え切れずにエアコン直す手間すら省いて、北国デフォルトの暖房機器であるガスファンヒーターを即日大人買いしたのだった。
こいつが余りに暖かいので、ついつい睡眠時間が3時間とかの日だと、消してまたタイマー着火する手間を惜しみ、寝るときに付けっぱなしにしていた。
definitely これが原因だ。(外資の人風)
ここまで引っ張ったのに、結論としてはガスファンヒーターはこまめに消しましょうという所に落ち着く今日この頃なのだ。(きっこ風)