結婚式の焦点距離

大学時代の友人の結婚式が有った。思えば数年前に、レンタカーを借りて、まず六本木のドンキでシュラフを買い、その後野尻湖にドライブして、温泉入って、現地で車中泊して帰るというハードなドライブトリップをしたが、それにカップルで参加したりとか、無茶(?)をしてくれてたのも束の間、あっという間に目出度くゴールインである。

僕がV570を買ったばかりだというのに、矢継ぎ早にD50を買ってしまったのは、この結婚式でバシバシとブライダルカメラマンを押しのけて我が物顔で写真を撮るためである。ついでに、土曜日にうっかり、Nikkor 50mm F1.4D単焦点などという余計な買い物までしてしまった。ズブズブと有名なレンズ沼にはまりつつある。

頭の中には既にこれから買うべきレンズが山と列をなしている。カメラマニアの人が、買いたいレンズをウェブサイトでズラズラと書き出しているのを散見するが、そうしたい気持ちは良く判る今この瞬間だ。しかし、天邪鬼な僕は、カメラに興味が有る人も無い人も、人の欲しいレンズなぞ見ても面白くもなんとも無いだろうと信じ、ここで鉄の意思を持って、耐えてみる事にする。

あ、書いちゃった。

さて、写真の方だが、割と照明を落としたシーンが多かったので、余りストロボを使う機会無く、手ブレ・被写体ブレに耐えながらの撮影になった。

wedding party, candle ceremony
[NIKON D50/SIGMA 18-200mm DC]

キャンドル点火のシーン。二人の聖火という感じか。もともとの絵は、うっすらと二人の顔が残っていたが、トーンカーブを調整して、手だけが闇に浮かぶ様にしてみた。

wedding party, the couple
[NIKON D50/SIGMA 18-200mm DC]

闇の中でも新郎を見つめる花嫁。お色直し後の赤いドレスが闇に映える。

wedding party, Oironaoshi
[NIKON D50/SIGMA 18-200mm DC]

お色直しの時に、新婦が妹に連れられて退出する所。ドレスと着物との取り合わせが丁度いい。

wedding party, flute
[NIKON D50/Nikkor 50mm F1.4D]

新婦はフルートが好きとのことで、ご学友のフルート・カルテット。単焦点50mmを付けてみた。あんまりシャープな描写は不要なシーンという事で、F1.4開放で撮り、ストロボは不要だったが、さすがに被写体ブレはやむを得ない。

デジカメの面白い所に、あとからexif眺めながら、どういう撮り方をその時したかを確認できる所が挙げられるが、今回気付いたのは、自分はズームレンズだと35mm換算100-120mm位の焦点距離を多用していること。

50mmはAPS-Cだと、ちょっと望遠よりな感じがしていたが、自分的に心地よい距離はもう少し長めらしい。なかなか興味深い。人との心地よい距離感が焦点距離に表現されるとすれば、僕はやや遠慮がちに遠巻きに居るタイプの様だ。

という訳で、Nikkor 85mm F1.8D を次買いたいと、レンズに話が戻っておしまいなのである。