LUXブランドの凄さ

bohemian_style2006-10-01


 9/24に無事に日本に帰ってきた。そこからは殺人的なアポイントと、休暇明けのそことなしの後ろめたさで、まったくプライベートの時間を作れなかった。旅行記も全然更新していないし、写真も整理できていない。おいおいこれらはやっていこうと思う。
 という訳で、衣替えもして気分も一新、今日から通常モードでのブログである。とは言っても、ネタ的には旅行中に思っていた事なのだが。ガーナでもコートジボアールでも、安宿とはいえ、石鹸も毎回新しいのをくれる宿が多かった。それが決まってLUXなのである。LUXの石鹸は日本にも存在するが、3つで398円とか、石鹸の中ではそれなりの値段がする代物である。一泊数千円の下の方の宿で、こんな石鹸を出せるとは到底思えないから、売価が全然違うのだろうが、ガーナでも日本でもトイレタリー商品のトップブランドである事自体が凄い事である。
 この所のトイレタリー業界では資生堂が馬鹿みたいに宣伝を打ったシャンプーのTSUBAKI一色だったが、ついにこのTSUBAKIも息切れして、少し前にリニューアルしたLUXがシェア12%と一位に復帰したとのことである。LUXは、TSUBAKIASIENCEとならぶいわゆる「798円」の、ドラッグストアルートでは高価格帯の商品で、シャンプーの原価なんぞは安い商品でも高い商品でも余り変わらないであろうから、メーカーにとってはドル箱であろう。TSUBAKIがあれだけ宣伝しても、1位をキープできないというのは、LUXブランドの強さを示している。そういえば自分も、今はHappy Bath Dayというコーセーのボディソープを使っているが、その前はLUXのボディソープだった。
 この高価格帯のシャンプーは浮き沈みが激しくて、少し前までは花王ASIENCEがそのよく練られたマーケティングコンセプトで話題を呼んでいたが、LUX・TSUBAKIに食われたのか、今やそのシェアは5%少しと聞く。花王と言えば、直近ではカネボウ化粧品の買収が大きなアーティクルだが、これは化粧品のみならず、意外にトイレタリーの方も美味しかったのでは無いか、という話を某外資系企業の方から最近聞いた。カネボウ化粧品のSALAは、シャンプーの大きなポンプが店頭売価で1,000円を超えるドラッグストアでの798円商品の更に上のコスメプライスのシャンプーだが、花王はコスメプライスのシャンプーの大きなブランドは持っていなかったので、注目は化粧品に集まるが、花王の本業であるトイレタリーもブランドが上に拡充できて良かったのでは無いかという事である。花王カネボウ化粧品の営業が統一化されたなんて報道は聞かないが、花王の強力な販売網でSALAを売れば、もっとアップサイドがあるかもしれない。
 自分は、学生時代から社会人前半までは、シリコンがバリバリ入って、それで何となく指通りの良いパンテーンを使っていたが、お金に余裕が出来てからは、一気にコスメプライスに入って、普段はロクシタン、週末はオリジンズでディープクレンジング等という、どこぞの有閑マダムみたいなチョイスをしていたので、ドラッグストアのシャンプー戦争にいまいち関心が薄かった。ただ、新興ブランドがバンバン出て、自然と目が行ったのだが、その中で特に営業も強くないリーバのLUXが長い間ずっと1位を保っているのは、本当に凄い事だと言える。このLUXブランドが持つ、安心感、高級感みたいなものの源泉は何か、リサーチが有れば見てみたいものである。