冷え性治るの巻。

 何を隠そう、ちょいと前までは冷え性世界一を自認していた。リフレクソロジーが終わった端から冷え行く手先・足先にリフレクソロジストのお姉さんに呆れられたり、「あたし冷え性なの」と大海を知らずに語るOLに「ちょっと手先触ってみて」と触らせて、「冷たっ」と言わせてみたり、それはそれは相当なもんだった。一番困ったのが、昨年の9月に標高5000mを超えるアンデス山中の山小屋で過ごした一晩である。氷点下10度近い気温では確かに有ったのだが、僕以外の冒険者達は耐寒装備で十分快適に過ごしていた。その中で僕だけがブレスサーモのソックス2重+ウィンターブーツでも冷え行く体温を止め切れず、一人で食事の間中、足踏みする羽目になったのである。
 しかし、気が付いたら、僕は冷え性を克服していた。とくにアクティブに克服しようとはしていない。いつの間にか治っていたのである。むしろ、いまは手先の体温などは温かい部類に入るかもしれない。なぜなのだろう。
 冷え性の原因は、寒さを感じる感度の低下と、自律神経の機能低下及び血流の不足の3つである。僕はのーのーとした、割りとストレスを感じにくいタイプだと思うし、むしろストレス自体はファーム全体の繁忙度の増加に伴い、昔と比べて増えている筈なので、真ん中は余り関係無さそうだ。そうすると、最初と最後のどちらが原因だと思うが、この2つに関係しそうな最近の変化と言えば、胃腸がいまいち弱いので、冷たい飲み物を控え、夏でもオレンジのフタの熱い飲み物を飲むようにしだしたことだろうか。後は、ガーナで2週間毎日10kmは歩いたので末梢血管が発達して血流が良くなったとか、美容室で見た女性誌に踊らされてホットヨガに一回だけ行った、とか瑣末な変化はあるが、これしきで冷え性が改善するなら、google冷え性を検索して、381万件もヒットはすまい。
 という訳で僕の仮説は、夏でもほっとレモンとかを飲んでると、冷え性が治るという事である。オフィスでパチパチとキーボードを打つとき、その手が冷えていないというのは結構快適だというのを最近しみじみ感じている。