選ぶこと。

 何か一つを選ぶことは難しい。いつになく忙しい日常の中で、仕事の中での軽重も有るし、仕事とオフのバランスもあるし、オフにも色々やりたい事がある。この週末はとにかく家事をした。忙しいとまずブログが更新されなくなり(!)、次に家事がおろそかになる。寝室周りは先週、布団乾燥機をかけて、シーツを洗ったから大丈夫だが、リビングは荒れ放題でジャングルの様になっていた。洗濯→乾燥・・まではして、畳んで収納する、が出来てなかった2週間分の洗濯物の山を片付け、床をふき、重衣料をクリーニングに出し、請求書とか提出する書類を処理した。一通り終わって何とか見れる風景になる。この季節は確定申告の季節だが、そこまでは手が回らなかった。Outlookのスケジュール表を見て、いつやれるだろうかとため息が出る。これは選ばずにおいておいた家事を選ばざるを得ない状況になった為だ。今回選ばなかった確定申告も3月になったら追い込まれてヒーヒー言いながらやるのだろう。
 仕事も忙しい。やりたい事は山ほど有るのだが、現実にやれていないことが多い。自分のアイディアを実現していく為の、リソースレバレッジの重要性を痛感する。個人の力は限られたものだが、うまくチームアップしてコトに当たれば、山も動かせる。この2月は、大きなことを仕掛ける為に、コストを抑えつつ、優秀な外部のチームを確保し、方向付けるのに奔走した。仕事はうまくリソースレバレッジすれば、自分は業務の中のコアな部分に集中できていくのだが、現代人は仕事だけではなく、家事やオフにも膨大なタスクを抱えている。タクシーの中で家政婦サービスの広告を見ることが増えてきたし、20代の時にはお互い高めあう様な50:50の関係をと言っていた友人が、専業主婦を奥さんに選んだのもそんな背景が有るのかも知れない。
 かと言って、選べないとやれる事が逆に少なくなる。チョコチョコと色んな事に手を出せた20代と違って、30代は一つ一つのチャンクが大きくなったのと、目標が高くなったのと、新しい事へのラーニングスピードが確実に落ちたのとで、選んでやらないと皆中途半端になりがちだ。欲張りが罪な世代になったのだろうか。