台風とセシウムと

フェースブックに帰宅途上で書いた駄文を少し改変。

 わずか 数立米の 燃料から 出でたセシウム原子が、日本各地を覆い、薄く、しかし遍く 大地に降り積もった。 そこに 台風が 訪れた。 台風は 人の悲しみを増すばかり だけれども せめて 今回の 台風は 日本を覆うセシウムを 一部でも 吹き飛ばし、また流し去って ほしいと切に願う。 そして その結果 セシウムは 西へ、また北へと飛び、あるいは流れ ハワイやアリューシャンに 更に薄く遍く 届くのだろう。
 カムチャツカの若者は 明後日 トナカイと一緒に セシウム混じりの 新鮮な空気を 吸う。 そんな映像を 大気圏核実験 華やかりし頃に 生まれ、 セシウム入りの空気を たっぷり吸って 育った脳味噌が 妄想する。 ひとしきり 妄想して しょうがない、とありきたりな 実にありきたりな思いに 至った瞬間、 とある 異教の言う 人の原罪 の意味を ふと考えた。

東京は大きな被害は有りませんでしたが、雨台風直撃時の山間部は大変。一刻も早い復興を願う。