オフサイト

外資系の会社中心に、オフサイトミーティングなる習慣がビジネス社会にはある。会社のサイトを離れて、たまには大きな話をディスカッションしましょうか、というのが趣旨なのだが、当社にも漏れなく存在する。

簡単に言えば合宿なのだが、木曜から沖縄にこもることになる。何が悲しゅーて沖縄でお勉強せにゃならんのだが、週末はフリーなので、それを夢見つつ、ビーチを眺めてしばし室内でお預けの時間である。

オフサイトってのは意外に効用のあるものだと思っている。アングロ=サクソンかジューの文化的背景を色濃く持つ企業だと、割と個人主義的で、プロフェションという美名の元に、どうしても個人が自分の蛸壺に入って仕事をしてしまう傾向が有るが、オフサイトには、この日常をチームプレイに引き戻し、チームとしての一体感を保つ効用がある。また、失敗事例の研究など、組織として行っておかねばならないラーニングプロセスをオフサイトに求める場合も多い。

自社内のみならず、バイアウトファンドという業態柄、投資先のマネジメントチームと、オフサイトをたまに開くこともある。日常の数字数字数字の議論から、長期的な成長戦略とか、ファンドEXIT後の姿とかをディスカッションするのは、お互いの理解を深める意味でも有意義だ。

そんなこんなで明日の朝から沖縄だ。昔は、オフサイトだと仮装の一つでもして、ディスカッションセッションをしましょうか、位の心の余裕が有ったが、最近は忙しくて、そこまで企画はしていられない。でも、いつもは一番盛り上がる時間帯のオフィスだが、今日は閑散としている。ま、あるべきオフサイト前日の姿である。

週末は、とりあえず1年ぶりのダイビングだが、流されない様にしなければ。よく考えると、僕は南西諸島に必ずと言っていいほど船で行っている。前の沖縄も台湾から貨物船に乗って行ったし、本土へはフェリーで渡った。今回は行き帰りともに飛行機だが、ダイビングで流されて、帰りはやっぱり海上保安庁の巡視船で東京入りでしたとならない事を願っている。