金くれ

 最近、ネット乞食システムの「金くれ」というサイトを知った。お金が欲しい事情と振込口座を書いて公開するだけのサイトである。ここに書かれているお金が欲しい人のコメントが全部本当だとは夢にも思わないけど、寂しい話が大変多い。余り頻繁に見たいサイトでは無いので、覗くのは心が健康な時をお奨めする。
 また、受取口座に記された銀行口座を見て、ネット銀行の浸透っぷりには驚いた。メガバンクを押しのけて、イーバンクJNBが全体の3分の1を超えているのでは無いだろうか。僕は、学生時代のバイト代受取の指定銀行だった名残とかで、メガバンク三行全てに口座が残っていて、変える必要も感じなかったのでそのまま使っているが、ネット銀行みたいな非対面の銀行が生まれたせいで、メガバンクってのは敷居が高い存在に今やなっているのかもしれない。ネット銀行の方が多少振込手数料が安かったり、口座開く手続きが数日速いのかもしれないけど、それだけでこんなに普及するだろうか。消費者金融だって、無人契約機でも対面審査並みにカメラで身なりとか挙動を観察されていたのはある程度判りつつも、一時期はこぞって対面より無人契約機に流れていたから、もしかすると人間はお金がらみは人付き合いしたくないと、ある程度共通に思っているのかもしれない。
 また、人付き合いの末の副作用には恥かくことがあるが、口座作る時に最初に入れるお金を小さくしたい時、それが恥ずかしくてネット銀行を選んでいる可能性もある。僕は100円で口座作るの、恥ずかしいと思ったこと無いけど、便所飯なんてことが話題になる位ナイーブな人が増えているなら、さもありなんという気はする。しっかし、便所飯とかナイーブな人は圧倒的に男性が多い印象があるのは何故なんだぜ?
 あと、ナイーブな人向けに非対面サービスが増えれば増える程、人付き合いの機会が減って、より人に慣れる機会が減少するだけのナイーブ拡大再生産のサイクルは、利便性は上がるけど、こと人間の成長にとってはよろしく無いと思う。ゴルフクラブの試打にしても、今はネットレンタルがあるけど、昔は初心者のド下手時代にえれー恥ずかしい思いをして、店で店員監視のもと、冷や汗かきかき試打したもんだ。2,3回で慣れたけど。
 今日は(も?)あんまりぴりっとしたコメントが思いつかないので、これで。

○金くれ