今年の大予想2つ。

 気付いたら期末が終わって新年度である。今年はろくに年末年始に1年の大計を立てなかったので、新年度を機に金融・投資業界の残りの9ヶ月を予想してみることにする。個人的に絶対起きると思うのが下記の2つである。

  • 人材のB to C to B

 過去1年半の苛烈なリストラで、外資系金融機関も投資ファンドも撤退していない部門は人不足に陥っている。このリストラ期間に職場を離れた人材をクッションとして吸収したのは、主に会計系などを中心とした、一般に"FAS系"と総称される"財務コンサルティングファームだった。不況になると、切羽詰まった財務リストラとか破綻M&Aが増えて、こういった業界や破綻村のローファームは活況を呈するからである。昔からの友達がFAS系に居るが、「なんか最近投資銀行からのアグレッシブな人がどんどん入ってきて、FAS系ののんびりした雰囲気が薄くなってヤダ」とか半年前に愚痴を言っていたが、コーポレートカルチャーが変わる程の人材フローがあったのだろう。
 この現象は、一般にBank to Consultant、つまりB to Cと呼ばれている。似た用語として、2000年前後のITバブルの時に、マネジメントコンサルタントがうっかり起業をし、過半がその後失意と共にコンサルタントに戻ったが、この現象はBack to Consultantと言われていた。nとcが違うので注意されたし。僕の読みは、このBank to Consultant層が、ここんとこの市場の回復で再度人を採りだしている投資銀行に戻るのではないか、というものである。いわばBank to Consultant to Bank、略せば、B to C to Bということだ。食品メーカーみたいに、最終顧客はコンスーマーだけど、営業先は卸や小売チェーンなどの企業な業態は、B to B to Cの業態だと言われるが、勿論そのもじりである。コンサルタントは、ルーチンワークが余り無くて、個々のプロジェクトにディープかつ長期にアサインされるので、なかなか辞めるタイミングを取りにくい職種である。一方、こういう景気回復時の人材逆流フローは急激に起きて、すぐ止まるので、動くなら早い内だと、相談があった友人にはアドバイスしている。当ブログっぽく言えば(?)、金融の生産手段は資本と人なので、生産性だけがまず上昇するジョブレスリカバリーという概念が当てはまりにくく、自律リバウンドには常に雇用が付属するのである。

 ぶっちゃけオトコ同世代の投資銀行マン(通称アイバンカー。片仮名で書くと微妙だが、"I"nvestment "BANKER"ということである)で、独身で残っているのは悪いやつかダメなやつである(あ、褒め言葉です・・)。悪いやつは大体マーケット部門(株とか債券とか)で、ダメなやつは大体投資銀行部門(M&Aとか出融資とか)に属していて、人種の棲み分けが観察できるが、その内の悪いやつが今年結婚ラッシュだと予測している。なぜなら、悪いアイバンカーは何故か共通して蛯原友里中野美奈子が大好きで、どっちも直近結婚して片付いたからである。特に中野美奈子は慶応だから、どのアイバンカーからも友達の友達位には位置していて、なんか手が届きそうな感じがしていた様だ。なので、仕事とは違って、プライベートではオーバーコンフィデンスバイアスの塊であるアイバンカーは、こぞって中野美奈子をゲットする野望を抱いていた。これは本当に不思議なんだけど、悪い友達はみんな同じ事妄想していた気がする。それが完全に潰えた今、現実に戻ると、自分±5歳のターゲット女子が、そろそろ結婚式の列席者に心に偽り無く「キレイ!」と言って貰える世代の上限に突入しつつあるので、見栄重視の彼らは、結婚式をきちんとハッピーに成立させるべく、手近で手を打ちだすのでは無いか、という読みである。加えて、ほぼ自分が金融危機をサバイブできた自信も出てきただろうから、足元がきちんと固まった、というのもあるだろう。
 しかし、何で西尾由佳理でも皆藤愛子でもなく、こぞってナカミーに集中するのだろうか。音箱登竜門のエロトークは確かに萌えたが、皆藤愛子だって渋幕→早稲田だから、人脈総動員すれば中野美奈子同様につてはあるだろうと思う。アイバンカーなんてニッチなカテゴリーじゃなくて、男性全体に話を広げても、ブサセン以外は女子アナは大好きだと思うけど、なぜアイバンカーに限って中野美奈子による市場独占が発生するのだろうか。この要因に対する僕の仮説は、おそらく中野美奈子は女子ウケが悪いアナウンサーだと思うけど、その辺に秘密があるかも、というものである。女子が好む同性アナウンサーを、1シグマの出現頻度で一般化すると、知的でサバサバしててキャリアの匂いがするけど、意外に料理もする、みたいな順番で認知が起きるタイプの人(例:西尾由佳理)だ。そこんとこ、妙に家庭的でブリブリしてアホっぽいけど、実は塾生医者ムスーメで品もあります、みたいな逆の認知の順番なのが中野美奈子で、これに多くの女子はイラっとしている筈だ。ただ、性別という土俵が変わると、好みは往々にして逆転する。中野美奈子固有の認知パターンが、なんか安らげそうだけどそれだけじゃないというイメージになって、これがストレスが貯まってる上に、保守的な家庭観を持つ人が多いアイバンカー男子の心に刺さっているのでは無いだろうか。うん、そうに違いない。

 そんな訳で、大変どうでも良い今年の大予想であった。どうやらご祝儀の引当を個人バランスシートに積んどく必要がありそうだ。デフレの世の中なのに、ご祝儀だけは相場が年の経過と共にインフレなんだよな。