シーカヤック

 この秋2回目のシーカヤックに行った。夏になると2-3回はぽちぽちとサーフィンやダイビングに行き、冬になると4-5回はびしばしとスノボに行き、春になると北へツーリングに1-2回行くというのが僕のアウトドア歳時記だが、晩秋から冬にかけてはシーカヤックである。シーズンで1-2回位だろうか。余り熱心なシーカヤッカーでは無いが、東京近郊とか旅先とかでそれなりに楽しんでいる。師走に入ったのに海?と思われるかも知れないが、フリースの上にゴアテックスの防水ウィンドブレーカーを着て、その上からライフジャケットを羽織って運動すれば、はっきり言ってこの季節でも暑くて汗をかく。今日は最高気温12度と、平年よりも2度程低かったが、それでも暑くて、昼には一枚脱いでしまった。

Kayak from horizon
[PENTAX OPTIO W20/63mm F6.6]

  • うっとりする風景。

 ダイビングと同じで、まったりと楽しむスポーツである。今日は往復10kmを超えるツーリングだったが、ゆっくりと片道それぞれ2時間掛けて波間を漕いだ。シーカヤックの魅力は、ここまで海に近寄れるスポーツは他には無いという事である。サーフィンは波しぶきは浴びるが、基本的にボードに立ってするスポーツだし、海と親しむというよりは、海を切り裂くスピードを楽しむものである。海鳥が舞って、近くに止るのを眺めたり、ただシンプルに深呼吸したり、たまには波でアクティブにサーフしてしたり、楽しみ方は色々ある。

Colour
[PENTAX OPTIO W20/119mm F7.6]

  • そういえば、こんなカラフルな船が並ぶ風景をカリブの島国バルバドスで見た。

 あと、僕のいつも行くalgaforestというショップの方が、日本有数のエクスペディション・シーカヤッカーで、グリーンランドなどを漕いだ経験を持っておられ、この方のトークがまた面白い。お話を聞いていると、いつか僕もこれにもっと習熟して、辺境の海を漕いでみたくなる。シーカヤックは想像よりずっと荷物の詰める乗り物なので、エクスペディション・シーカヤッキングや、探検までは行かなくても、長期のツーリングとかだと、キャンプ道具を詰んで、夜は陸上で設営しつつ移動するのだ。購入に至ったいすゞ・ミューで夏の樺太の原野を走るというプランがあるが、その時にカヤックも積んで行くのも一案かもしれない。海外遠征の前に釧路川下りか知床にも興味がある。特に釧路川下りは面白そうだ。いつか引退した時にやろうと思っているザイール川下りの練習にもなるかもしれない。日本にだって、殆どの日本人が行ったことのない面白いポイントは山ほどある。
Sea-Kayaker and birds
[PENTAX OPTIO W20/105mm F7.4]

  • 巣に返るシーカヤッカーと水鳥の群れ

 10度前後の気温でも風さえなければ、むしろ快適に漕げるのがわかったので、風と天気を眺めながらこの冬、もう一度位行ってみようと思っている。あと数回行ったら、エスキモーロールの練習でもしてみよう。これは、流石に春になって気温が上がってからになりそうだ。
Sea-Kayaking
[PENTAX OPTIO W20/63mm F6.6]

  • 日が出れば、透明度の高い冬の三浦の海はキラキラと輝く。

 あと、シーカヤックを想定して買った防水コンパクトデジカメ、PENTAX OPTIO W20が今回デビューだ。シーカヤックは、晴天で光量十分なときに行うスポーツなので、ある程度シャッタースピードは稼げるものの、やはり揺れる船上では手振れ補正が欲しい。写りは特筆すべきものではない。色を見ると、KODAK V570よりもダイナミックレンジは広そうだが、V570ほど広角がある訳でも無く、濡れるシチュエーションで使えるという一点を除くと、極めて普通の性能のデジカメだ。ま、濡れるトコで使える事に最大の意味があるカメラなので、このサイズだとずば抜けた描写のフジフィルムF31fdとかと比べても仕方ない。
Clear winter sunset on the Sagami-Bay
[PENTAX OPTIO W20/63mm F6.6]

  • 澄み切った冬の夕暮れは美しい。海の上から見ると、視界には海と空のみ。邪魔するものは何も無い。

 また、スタッフの方は、同じく防水のデジカメである、Olympus μ725SWを持っていたが、液晶画面でちらっと見た感じでは、Olympusだけあって、青空のブルーはよく出ていた。動画性能が秒速30コマでSDメモリなら、こちらを買ったのだが。意外とコンパクトデジカメは、VGA/秒30コマの簡易ビデオレコーダーとして使うことが多い気がする。
Obscure
[PENTAX OPTIO W20/92mm F3.6]

  • 日が落ちると焼ける空は紅に染まり、雲の上は暗い青に沈む。月はおぼろげ。しかし、Pentaxのデジカメはびっくりする程ノイズが出て、やっぱりびっくり。暗い所を撮れるコンパクトはなかなか無い。