欲求不満日記、なんてのも発掘された様です。

 おそらく最後の婚殺事件関連エントリだが、女がもう一つ書いていた桜の欲求不満日記という日記のキャッシュというか残骸が下記のリンクの通り発掘された。

○Link to 桜の欲求不満日記

○Link to 安心がほしい(12-Jun-06の女のエントリ)

 本命なる彼との性生活への不満を散々書いている様だ。こういう前向きなディスクロージャー姿勢というか性のグラスノスチがさっぱり理解出来ない人にとっては、「かなえキッチン」より更に胸焼けというか、喪女板の一部のスレみたいな妙なリアルさがあって、読むには素で気合いが要る。全般に2006年の日記なので、2008年3月開設の「かなえキッチン」よりは前の話である。また、松戸市の方が亡くなったのは2007年8月だから、まだ殺人鬼になる前でもある。一方で、松戸市の方は数年に渡って女を援助をしていた様だから、詐欺生活には既に手を染めていた。

「激太りしてしまった桜ちゃんへ・・・. しそ酢飲んで
ダイエットに励むのだ」. そ〜ゆ〜ことね(-_-#).
この前ワインパーティーの時に久々にあった男友達からの贈物。

 これは事実なんでしょうなぁ。「かなえキッチン」ほどネット自作自演生活ではなく、実際の本音を話していたのだろう。しかし、女にダイエット用品送ろうと男に思わせた程の激太りとは如何ほど。

さるさる日記とエンピツという日記サイトで、
日記を書いていたことがあったけれど、
こちらでは以前の彼との楽しい幸せな毎日の
生活について書いていました。

 ちょっと探した限りではこちらまでは見つからなかったが、当時と違って、欲求不満日記の時の男には不満たらたらの様子。愛情と喪失した過去に飢えて不安定になっている精神状態が伝わってくる。

今の彼と終わったら、このブログも終了。
こんな不平不満を言うだけのブログはもう書かなくて
済むような人と結婚するわ。

 2006年12月のコメントである。この後のエントリは見つからないが、9ヶ月後に松戸市の方が亡くなった。結婚でなく、殺人に走ったのである。
 全般を通して、この日記からは、自己愛と自己顕示欲と他人依存な姿勢は非常に強く伝わってくる。しかし、依然として理解できないのは、なぜカネを求めて刹那的な犯罪に走ったか、その契機である。男への執着は感じるが、カネやセレブ生活への常ならぬ執着がこの日記からは余り伝わって来ないのだ。契機なんて高尚なものは特に無く、もともと人を殺すことについての感受性が低い異常者だった、というのが結論なのかもしれない。ネットを媒介にしたので新奇にみえるが、目当てはカネという、金銭の概念が出来て以来存在する古典的殺人であり、それを異常者が犯した。そうだとすると、何の救いも無い話である。犯罪を見ると、つい罪を犯すに至った契機に映る人生の悲惨みたいなものを探してしまう人は、やや優しすぎるのだろうか。